玄米は身体に悪い?

玄米は身体に悪い?

吸水させれば大丈夫!

玄米には、発芽を抑える アブシジン酸(アブジン酸)という植物ホルモンが含まれていて、これがミトコンドリアを攻撃する毒素だという指摘があります。

しかし、米粒が十分に吸水すると、アブシジン酸がその機能を終了(不活性化)。普通に炊飯していただくと、まったく心配いらないというのが専門家の意見です。

十分な吸水」の目安は、ロウ層に覆われたままの玄米だと24時間以上、ロウ層を取り除きながら糠層の大半を残した2~3分精米(2~3分づき)なら2時間以上。吸水後に再乾燥させると、毒性が強化されて復活するので、水に漬けたら必ず炊飯してください。

アブシジン酸と吸水時間の関係
↑ 出典『玄米の栄養について』(後述)

ちなみに米国環境保護庁(EPA)は2010年に「幼児や子供を含めた消費者に危害が生じる可能性はない」と結論付けています。

■参考文献:「コメ」ってこんなに誤解されているんだ!(雑賀慶二 著・農文協プロダクション 発行)

残留農薬が心配なら…

日本で栽培されたお米に食品衛生法の基準を超えて農薬が残留していたケースはなく、残留していたとしても、その濃度は低かった という報告があります(愛知県衛生研究所の調査)。

ちなみに、農薬が残留しているとしたら、それはロウ層(表皮)に蓄積しているので、どうしても心配なら2~3分精米(2~3分づき)してロウ層を除去するのも一案です。

当社が取り扱っている『朝日米』は無農薬・自然栽培ですから、安心して召し上がっていただけます。

消化が悪い?

玄米は白米に比べて 食物繊維 が4~7倍多いため、よく噛んで食べるようにすると、胃腸の負担が軽減されます。もうひとつ付け加えるとすれば、寝る4時間前までに食事を終えたいところです。

ゆっくりよくかんで食べると、疲労軽減に効果的という研究もあります。唾液にはアミラーゼ以外に、ペルオキシダーゼという「活性酸素を取り除いて細胞を守る酵素」が含まれているからです。

かつては「筋肉に乳酸がたまって疲労が起こる」と言われていましたが、現在では活性酸素が 疲労の原因 だとわかっています。この活性酸素を抑え込むのが「よく噛む」ことであり、玄米に含まれるビタミンBの一種「フィチン酸」(イノシトール6リン酸)なのです。

■参考文献:疲労の正体

玄米には「天然抗がん物質」が含まれている

糠層に含まれている フィチン酸 には、以下の効果があると研究発表されています(1998年京都国際シンポジウム / アブルカラム・シャムスディン博士「天然抗がん物質IP6の驚異」)。

  • ガン細胞を正常化(進行性がんにも効果的)
  • 肺ガン、乳ガン、肝臓ガン、大腸ガンの抑制
  • 尿路結石、高脂血症、糖尿病の抑制

強力な抗酸化作用を誇ることから「活性酸素(フリーラジカル)を5分の2以下に抑え込む」「放射性物質や有害ミネラルを体外に排出(デトックス)してくれる」という研究報告もあります。

ただし、フィチン酸はミネラルと強固なキレート結合をするため「体内の必須ミネラルを奪ってしまうのでは?」「必須ミネラルの吸収を阻害するのでは?」といった疑問が生じていたのも事実。

しかし、平成19年に国立医薬品食品衛生研究所によって フィチン酸の安全性 が確認されていますし、秋田栄養短期大学栄養学科によって「吸水させるとフィダーゼが活性化してフィチン酸とミネラルの結合を切断し、吸収を容易にする」と報告されています(下記参照)。

「吸水&よく噛む」ことでメリットが最大に!

結論としては、しっかり吸水 させてから炊くことで「アブシジン酸の不活性化」と「フィチン酸のキレート結合の切断」が促され、玄米のメリットを丸ごと味わえるようになるということです。

さらに、よく噛んで食べる ことで胃腸の負担が減り、唾液の 活性酸素 抑制効果で 疲労回復 も期待できるようになります。

というわけで、当社の無農薬・自然栽培『朝日米』で イキイキとした毎日 をお過ごしくださいませ♪

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